【ロシオ・モリーナ来日公演en GARLOCHÍ出演者紹介 】 Guitarra(ギター): Yerai Cortés ジェライ・コルテス ギターリストという…

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【ロシオ・モリーナ来日公演en GARLOCHÍ出演者紹介 】 Guitarra(ギター): Yerai Cortés ジェライ・コルテス ギターリストという…


【ロシオ・モリーナ来日公演en GARLOCHÍ出演者紹介 】
Guitarra(ギター): Yerai Cortés ジェライ・コルテス

ギターリストというだけでなく、作曲家でもあり、プロデューサーとしても活躍する話題をさらう音楽家。
ジェライの奏でるギターは、聴覚で楽しむ音の踊りだと思います。
音が舞ってます。踊る音たち。聴覚でサパテアードからブエルタから、踊りが見えてしまう(感じ取れてしまう)という魔法の音楽。

ものすごく洗練された、洒落た配列の音の置かれ方で、滅茶苦茶やってても斬新と言ってしまえば突き進めるような今の音楽の時代に、ジェライのそれは、滅茶苦茶感(はみ出た音)は一切無し。
余ってる余分な音もなく、といって欠けてる音もなく、それでいてオシャレにポロンポロンと
飾り音やリズムの躍動も入っていて、古臭くなく、古き良きフラメンコのベースを備えた上に無駄なく飾る音。
オシャレ度最高なフラメンコギターだと思います。

世ではジェライのギターは「密度濃く少ない音で簡潔に誰よりも内容の多い音楽を奏でる天才」と評価されているようです。
その若さにしてその音楽を奏でるって人生300年くらいやってますか???
と聞きたくなるような熟された音楽で、
すごく考え抜かれた作品なのかと思えば、
彼のブレリアなどでカンテを追う演奏をみると、ギターが完全に喋って歌ってます。歌のメロディーを追うようにギターで繰り返したかと思えば、そのメロディーをずっと繰り返してベース音にしてみたり、作曲の技は即興で世界をその場で作りあげるようです。

他のギターリストとはどこか違う音楽。
どういう経路でそうなるのかルーツを辿っても、ジェライの自己紹介内容はどれも比較的シンプル。
いやいや、この音楽に至るには、長く深い隠された特殊な歴史があったに違いない、、、
ということでジェライの今に至る、
公に書かれていない彼の歴史を掘り下げてみました。

父親がフラメンコのギターリスト。
パコデルシアやトマティートの曲をこよなく愛し、タブラオにも出ている地元アリカンテのフラメンコギターリスト。
息子ジェライがギターに興味を持ってくれるよう、サロンや寝室の枕元や、ジェライのすぐ手に届くところに、さりげなくいつも父親はギターを置いてみたものの、子供のジェライはギターのようなややこしい楽器には興味を示さず、
ポンと叩けばすぐ音が出てくるカホンに熱をあげたのでした。

父親は友人の踊り手が経営するフラメンコ教室の伴奏でそのアカデミーに通い、そのアカデミーにはカホンもありました。
ゆく、ジェライはカホンからギターに転向しましたが、ジェライにとっては踊りのアカデミーの環境の中でフラメンコを学び、踊りからフラメンコを自分なりに学んだので、ジェライの音楽のフラメンコは踊りの影響が大だそうです。

今でも踊りと一緒にギターを奏でることが大好きで、ジェライのギターには旋律があり、メロディーが美しく、ギター(音)の踊りです。
ジェライの音楽を自分も弾きたい!とコピーする人が多く、その旋律を楽譜に起こして解説する人がいたり、フルートやキーボードで演奏する人がいたり、ジェライの音楽を好む人は私だけでなく、世に大勢いるようです。

ジェライは自分の感じるままに、弾きたいように、自由に弾くのだそうで、生涯誰にも習ったことがないそうです。
なので自己紹介に出てくる定番の、誰に師従とか、その種の記載も一切なく、全ての賞を総なめ確実なのにジェライは、コンクール関係も一切応募したこともないので、受賞歴なども無し。

全ての音楽を素晴らしいと思うので、周りの音楽を差し置いて自分が一番と認められるなどというそのポリシーと自分の考えが違うので、
自分からコンクールというものに応募したことがないのだそうです。

でも2021年にヘレスのフェスティバルのロシオ・モリナの作品のギターで受賞していますので、一方的に与えられる賞を拒否するというまでの頑固な考えということではないようです。

昨晩はロシオ・モリーナとバルセロナの郊外の村フィゲラスでステージがありました。
そのステージ開始直前の楽屋でのスナップ写真です。
ロシオと組むジェライのギターは、踊りとギターの会話のようで、ギターが音でお喋りしています。
ジェライの生み出すギターの音は、踊るだけでなく歌います。メロディーが歌詞を喋らずに歌ってます。
どういうことなのか、
ガルロチのステージでご確認を!

先週は世界の音楽祭「ラテングラミー」がセビージャを会場に中継されていました。
ラテングラミーの世界に発するフラメンコ紹介としてのビデオに、ジェライが出ていたので1時間弱の長いビデオですが、なかなかゴージャスなメンバーで出ているので、ご覧になりたい方はこれです。

https://fb.watch/ogV01uXWcd/

そして、
ジェライのこんなビデオも見つけてしまいました。

ディエゴ・デ・ガストールのカバーのようですが、ギターだけでなくパソコンに向かってる時間も多いということで、こういうことなのかもしれないですね。

ビデオ内でカホンだけでなく、キーボードも弾いてますね。
ジェライにはまだまだ表に出ていない隠された才能がたくさんあるようなので、10日間のステージで楽しい毎日を仲間たちとお披露目してくれることは間違い無し!です。

今回のグループはギターもワイヤレスマイクで用意されています。
ロシオはジェライのギターが大好きで、ジェライもロシオの踊りが大好きな相思相愛アルテ。
最強超絶フラメンコがガルロチにて。まもなくです!

Photo(1枚目除く) & Text/ Mayumi Shimoyama
Copyright (C)2023 GARLOCHÍ All Rights Reserved.

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ロシオ・モリーナ来日公演en GARLOCHÍ

【ご予約】
WEB:
https://t.livepocket.jp/t/rociomolina

Email:
garlochilive@gmail.com

【出演期間】
2023年12月1日(金)〜12月10日(日)

【出演者】
Baile: Rocío Molina
Guitarra: Yerai Cortés
Cante: Pepe de Pura
Compás y baile: José Manuel “El Oruco”

【場所】
Show レストランGARLOCHÍ
東京都新宿区新宿3-15-17 伊勢丹会館6F

主催/株式会社バモス
後援/スペイン大使館・インスティトゥト・セルバンテス東京・一般社団法人日本フラメンコ協会・公益財団法人スペイン舞踊振興MARUWA財団
協力/Showレストラン「ガルロチ」・「ソニアジョーンズ 」Sonia Johnes







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