【出演者紹介】今回のメンバー紹介最後になりました、大親分フアナ・アマジャです。 フラメンコな人生観を持ち、それを貫き通して生き続けるその生きざまが最も美しいフラ…

【出演者紹介】今回のメンバー紹介最後になりました、大親分フアナ・アマジャです。 フラメンコな人生観を持ち、それを貫き通して生き続けるその生きざまが最も美しいフラ…


【出演者紹介】今回のメンバー紹介最後になりました、大親分フアナ・アマジャです。
フラメンコな人生観を持ち、それを貫き通して生き続けるその生きざまが最も美しいフラメンコ一筋な女性の代表。
セビージャから64km離れた村、モロンのフラメンコファミリーの出身です。

9歳からステージに立って踊ってきているフアナ。
当時ステージに立つにあたり父親のように慕っていたクーロ・フェルナンデスが歌うというのを条件に、フアナ自身が合意していたのだそうです。
14歳の時にマリオ・マジャの踊り相手に抜擢され、それ以降現在に至るまで、毎日踊り続けて40年。ホアキン・コルテスとアントニオ・カナーレスと3人でステージに立って同じ振りを踊った時代もあり、フラメンコ界のトップの踊り手とはほぼ全員(フアナは「ほぼ」は付けずに全員と言いましたが)と踊ってきたそうです。
バチカンでローマ法王に踊ったこともあれば、プラシド・ドミンゴのオペラで踊ったこともあります。
トマティートのグラミー賞授賞式でも全世界に向けて踊りました。
相手は人間だけではありません。世界最高峰の馬術のヘレス馬とも踊ってきました。
そしてどの踊り手よりも旅した国も多いのでは。

フアナの40年前のビデオ発見!
フアナもトロンボもを育てたマリオ・マジャのお宝ビデオ。
フアナとトロンボは実は偶然にも同じ歳。なんとそのビデオ内でトロンボも映ってます。
ビデオの中で画面1番右の白いシャツで立ってる王子様みたいな足の長い少年が、
パルマ叩いています。な、なんと、その少年が40年前のトロンボです!!!!
まさかと思うのですが本人にも確認取りました。
現場の証人フアナにも確認しました。本当のようです。
4:35あたりから少女期のフアナが踊っています。フアナだ!とすぐわかります。
が、どこにいる男の子がそうなのかさっぱりわからないのがトロンボ。
8:00あたりで松田聖子デビュー当時の髪型のような王子様トロンボが映ってから全身が映ります。その美少年トロンボを驚きながらよく見ると、その風貌にそぐわないベテランのような揉み手してます。

MARIO MAYA EN CANAL SUR

このビデオから40年後のマリオ・マジャ亡き今、日本でこのフアナとトロンボがガルロチにて共演です。
マリオ・マジャも天国から喜んで見守ってくださることでしょう。

「アーチストは毎日の苦楽の修行を得て花咲くもので、芸の肥やしに苦行を必要とする」とフアナは言います。
「生きていくにあたり自分に起こる生活の全てが自分のフィルターを通過し、それらをポジティブに還元してステージでアウトプットする」と。
「踊るために生まれてきた者から踊りを奪うのは難しく、踊りと一緒に生きて一緒に死ぬ、これが道だ」と語るフアナ。
「フラメンコとは人生(一種の生き方)で、職業ではない」
人生で何度も落ち込むことに遭遇した際に、いつもそこから脱出することができたのは、
踊る、踊る、ひたすら踊ることだったそうです。

フラメンコの中で1番好きなパロ(曲種)を尋ねると、ひと昔前まではフラメンコの母的存在「ソレア」だったけど、今は「シギリージャかな、、、、、」とフアナ。
ソレアがフラメンコの母ならシギリージャは?と尋ねると、
「グランマ!」祖母だそうです。

今のようなインターネットも無く、DVDやビデオなどでもフラメンコの踊りを自由に閲覧すらできなかった時代から、数々のステージで周りを見ながらフラメンコの踊りを生きながら体得してきたフアナ。
自分の周りの先生が皆男性だったことから男性の強さを習得し、
自身の気丈な女性の内面の強さがそこに加わり、色々な人とステージを共にしながら成長する過程で、フアナ節が育っていったようです。

フアナのステージは何か違う。
タブラオという場所で見ることができる本当の味を体感できるそれをフアナはその場で生み出す。ダンサと呼ばれるそれとは違う。
頭で踊っていない、心と言うと美しいハートマークみたいなイメージがあるので、
魂という方がそれに近いような気がしますが、
魂の揺れ、魂の呼吸。メラメラ煮込まれてそれが沸点に達するとドバッと吹き出す煮物に、
フアナの踊りを感じます。

今回数枚だけフアナのスナップ写真を載せる本人の許可をもらいましたが、本人としてはあまりお好きではないようで、ステージで踊ってる写真ではなくて、こういう自分のスナップ写真には魂が感じられない、、、と。

でもステージ写真はガルロチでこのあと載せるから、日本のフアナ・アマジャのファンたちは貴女の別のショットも😍なのです、、、
ということで数枚撮らせてもらいました。

フアナはとても身近な存在でフラメンコのオーラを撒き散らしながら生きてる人なので、
彼女のクラス(ほぼ毎日ある)に通っているだけで、自然とフアナ節が染み込むようです。

それをこの世に誕生する前のフアナの母体の中から体感してきて今に至るバイラオーラが、前回のガルロチでフアナと一緒にステージに立った長女のナサレです。(白黒写真:踊る赤ん坊ナサレとそれをパルマする母フアナ)
フアナのクラスに通い続けて一緒にフラメンコに生きているだけで、外国人でも「アマジャ」襲名してるような生徒は存在しているとフアナ自身が言ってます。

昔から機関銃のような強さと情熱のバイラオーラと言われ続けてきて、年月と共にその強さが弱まっていくことなく、パワー全開で120%で踊り続けているセニョーラ。ライバルになりそうな同格を思いつきません。
その秘訣は、きっと自分は純なフラメンコに生き、その代表フアナ・アマジャであるという任務感と自負、朝から晩まで毎日踊り続けて生きる、そこにあるような気がします。フアナは踊り止まらない、、、、。生涯踊り続ける運命なのか宿命なのか。

朝に晩に、セビージャでもモロンでもいつでも独りで踊り続けるフアナ。
そう言えば、フランス語のジャンヌ・ダルクのスペイン語は「Juana de Arco」。
「矢の刺さったフアナ」です。勇敢で男装のフアナと我らのフアナ・アマジャがちょっと被って思えました。

今回はフアナがパンタロンで踊る曲も用意されているようです。楽しみですね。
前回のガルロチでのビデオをリンクしておきます。
https://fb.watch/jNDVlGiH16/

不世出なバイラオーラ、フアナ・アマジャ2023、ボルカン(火山)グループ、噴火カウントダウン開始しました。
スタートまで1週間を切りました。
お見逃しなく!

Photo & Text/ Mayumi Shimoyama
Copyright (C)2023 Sonia Johnes All Rights Reserved.

【公演期間】
フアナ・アマジャ&エル・トロンボグループ
2023.4/21(金)〜5/8(月)

【出演者】
B.Juana Amaya
B.El Torombo
C.David El Galli
C.Ivan Carpio
G.David Caro

ご予約受付中!(4/20まで先行割引料金にて受付中!)
WEB:
https://t.livepocket.jp/t/juana-torombo

Email:
garlochilive@gmail.com

GARLOCHÍ









Source