【出演者紹介】カンタオールのダビ・エル・ガジ。 タブラオ「ガルロチ」への渡航回数が過去1番多いアーチストです。 今回再びフアナ・アマジャとエル・トロンボのグルー…

【出演者紹介】カンタオールのダビ・エル・ガジ。 タブラオ「ガルロチ」への渡航回数が過去1番多いアーチストです。 今回再びフアナ・アマジャとエル・トロンボのグルー…


【出演者紹介】カンタオールのダビ・エル・ガジ。
タブラオ「ガルロチ」への渡航回数が過去1番多いアーチストです。
今回再びフアナ・アマジャとエル・トロンボのグループで来日です。
ガジがステージにいればステージを見ている人も、
ステージに立ってるメンバーも皆幸せを感じる、
誰よりも人一倍愛の深いカンタオール。

闘鶏で有名なモロンの出身。
雄鶏をスペイン語で「ガジョ」と言い雌鶏を「ガジーナ」と言うので、そこから名前の由来があると皆思っています。
が、本人が言うには、それはちょうど自分にとって都合良い話だからそう言うことになってるけれど、実は出所はちょっと違うのだそうです。

幼少からわんぱく坊主で口も達者だったガジは、
ディエゴ・デ・モロンをも含むフラメンコの大人たちが集まるプライベートの場所に子供の頃から仲間達と出入りしていて、
そこでおじさまが周りの子供達に1人ずつ「大きくなったら何になりたいか」と聞いてまわった時に、他の子達が「医者」とか答えているところ、
「ガジーナ!」(雌鶏)と答えたガジ。
言い加えた「鶏卵を拾えるから」と言うそのスペイン語そのものが、
「男性の睾丸を触る」いわゆる「ほっといてくれや!」
とダブルの意味を含み、その発言が大爆笑を受けた10-11歳の時から「ガジーナ」と
呼ばれ始めて「ガジ」に至ったのだそうです。本人談。

16歳で初めてドイツに歌いに行ったのがプロデビュー。
そこでさらにフラメンコに目覚めたガジは、17歳の時に自分でフラメンコ猛勉強したのだそうです。
その後18歳で6ヶ月の徴兵義務が。
父親に「徴兵制度の中でなんでも良いから選択肢の中に音楽にまつわるものがあったら迷わず手を挙げるんだ」言われてたので、
「音楽できる人!」と聞かれた時に手を挙げました。が、
徴兵の中にはフラメンコは無いのですが、
ガジがギターを弾けたことから、大佐が毎週火曜日と木曜日の午後に、
ガジが仲間たちにギターを教えると言うクラスを設定し、数が足りないギターを大佐は買い揃え、徴兵の中でフラメンコギターが繁栄したのだそうです。

メリージャと言うモロッコにあるスペイン領の土地での話です。
大佐は「この子は集合生活の他の青年たちとは一緒にさせずに僕らと一緒に生活させる」と、役人たちと同じようにホテルのような個室の一室が与えられ、
18歳の大佐たち大人(50-60代)の夜のフィエスタにいつも引き連れられ、フラメンコを歌って披露したり、メリージャの大人の世界で親睦を深めていったガジは、今でもメリージャと深い繋がりがあります。
そういえばガジがオーガナイズしているフラメンコステージの巡業も、こけら落としがメリージャでした。

現在はガジはセビージャからモロンに向かう途中の村、アルカラ・デ・グアダイラに住んでます。
アルカラという言葉はアラビア語の「お城」の意ですが、このアルカラ1番の重要なモニュメントの村のお城の劇場で、この前11月にガジはリサイタルをやりました。
1000人近く入る村の劇場を満席にしたガジ。
モロンの小さな劇場もガジは満席にしますが、
このアルカラの大きな劇場を満席にする彼のカンテ。
今ではモロン半分、アルカラ半分、
両方の土地を同じくらい愛しているのだそうです。
歌うのに1番好きなパロ(フラメンコのジャンル)は?と聞くと、
「ソレア、アルカラのソレアだね、、、」と。
Solea de Alcalá (アルカラのソレア)。
(ここからカンテのファンが検索したり
追究できるようにスペイン語の綴りで表記してみます。)

アルカラのソレアを生んだのはJoaquín de la Paula なのですが、1800年代後半の人なので、
録音では残っていなく、誰も記録に持っていないので、唯一その歌を聴いていて、伝授するのに介されたのがその息子、Enrique de la Paula だそうです。

このEnriqueから学んだ甥っ子のJuan Talega も、Manolito de María も、
Joaquín de la Paula の伝承のはずなのに、3人3種違うから、Solea de Alcalá は3種あるんだ、、、とガジが違いを教えてくれるのでした。

ちょっと最高の朝食を食べようよ!と、
パンで有名なアルカラの彼のスタジオ前のバルで、
ガジが村一番美味しいと絶賛するプリンガ(煮込みの肉の具を潰したもの)のトーストの店でお喋りしながらちょっとインタビューっぽくガジの人生を聞いてみたのでした。

セビージャの旧市街のタブラオへ通勤するために最近購入したバイクはホンダ。
自家用車はトヨタ。
スタジオの音楽機材はヤマハ。日本大好きだから!と強調するのでした。
ガジが、日本語でカンテ歌ってみようかなあ?と言い出したのですが、
まあ1年は言葉を勉強しないと無理だな、と。
今回の滞在中に子供の日の祝日が重なります。
内容を子供用にしたショーをやってあげたいね!とガジとの会話で、
急きょそれが設定されることになりました。
詳細は近々発表になると思います。今日突然決まった話なので。
フアナもトロンボも子供用に内容変色させて1日だけ特別ステージ設定します。
色々日本人企画もありますし、
このゴールデンウイークはフラメンコたっぷりですね。
日本に行く前4月にアメリカやメキシコにも行きます。

世界中から熱いお誘いの止まないガジ。
皆に愛されてます。
間も無く日本です。お楽しみに!

Photo & Text/ Mayumi Shimoyama
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【公演期間】
フアナ・アマジャ&エル・トロンボグループ
2023.4/21(金)〜5/8(月)

【出演者】
B.Juana Amaya
B.El Torombo
C.David El Galli
C.Ivan Carpio
G.David Caro

ご予約受付中!
WEB:
https://t.livepocket.jp/t/juana-torombo

Email:
garlochilive@gmail.com

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