【ロシオ・モリーナ来日公演en GARLOCHÍ出演者紹介 】
Compás y baile(コンパス&踊り): José Manuel “El Oruco”ホセ・マヌエル“エル・オルーコ”
踊り手という肩書きを持ちながらも、
今ではフラメンコ界では誰もが知る、
「フラメンココンパスひとりオーケストラ」を奇跡的な技術と芸術を持って奏でる稀少最強人物、エル・オルーコ。
そのアーチスト名はロマ語でオリーブの木を意味するそうです。
本名は、ホセマヌエル。
第一苗字はラモス。この第一苗字が表に出て来ますが、スペイン人には第二苗字というのがあり、苗字が2つ連なります。
このオルーコの第二苗字が「カカオ」なのです。
以前に弟のエル・ルビオがガルロチに行った時に、このカカオの苗字には気づいていたのですが、今回オルーコにこの気になるカカオ姓を直撃。
カカオ＝チョコレートはコロンブスがよく分からずにスペインに持ち帰って来てますし、
その後、アステカ王に招待されたスペイン貴族、エルナン・コルテスがメキシコを征服する前に王に招待されて飲んだのがチョコレート、
高級貴族間で飲用されていたこれに感銘して、
意識的にヨーロッパに持って来たのがチョコレートのきっかけで、今のチョコレートと言うのが存在してるので、オルーコの珍しい苗字「カカオ」、実は先祖はアマゾンの森林奥とか、
はたまたエルナン・コルテスが連れて来た向こうの人とか？？？
オルーコは「いや、違うと思うけど、、、」と。
「じゃあそのカカオの名字は？！」と聞くと、
「全然わからないけど、スペインのフランコ独裁政権時代、ヒターノ(ジプシー)たちが殺されずに生き延びるために名字を変えて潜んだ時代にそうしたのかもしれないし、、、」と。
オルーコ自ら現代医学のDNA鑑定をやってみたことがあるのだそうで、結果、自分は北アフリカとサウジアラビアとエジプトとインドと、
そしてイベリコの血が入ってる！と出て来たのだそうです。
なので中南米の血は出て来なかったとのこと。
神秘に満ちたカカオ姓。
ロシオ・モリナが魅了なフラメンコ人オルーコを絶賛し語ってます。
「フラメンコの音楽を生み出す側(ムシコス)と踊り手の結合の大黒柱。
足(サパテアード)だけでなく全身を使って力強く、そして絶妙な器用さでリズムを生み出す。
洞察力が信じられないほど凄い。
機械のように動けるが、その動きは機械以上で、相手に合わせて瞬時に時空を変える。相手に寄り添うことができる。
そこまでできるのは踊り手であるというベースがあるからだと思う。
オルーコは歌(カンテ)も知っている。歌うこともできるし聴くこともできる。
(聴くこともできるというのは仲間たちと奏でる中での休んだり止めたりするやり取りのこと)
フラメンコの全てを備え、フラメンコのステージの儀式における酋長のような存在。いや、それ以上かも。」というロシオ。
オルーコもロシオとのステージについて、
「色々なアーチスト(踊り手)の舞台に出てるけど、ロシオについては唯一大きな違いがあって、特別。
約束ごとのルールの中で、その場で即興でガンガン仕掛けてくるから、こっちも仕掛ける。読めないその場で生まれるステージがロシオとは
発生する。いつそれが突然自然発生するかもわからず。
自分でもいつもワクワクするよ。
この前、打ち合わせがてらリズムで2人で遊んでて、そのうち成り行きで僕が歌い出したら、
ガルロチのステージでもそのまま歌ったら？って言われた。歌っちゃうかも？！」
とも言ってましたオルーコ。
フラメンコの宝箱のようなオルーコ、
「その攻撃性、その学派、不思議な優美、ぱっと見と裏腹な繊細さ、その場で作り出すアルテで驚かす大好きなイノシシのよう！」とロシオがオルーコを表現しています。
イノシシと直に書いて良いのか？と一瞬こちらもためらいましたが、。
公言しているわけですから、これは最高のレスペクトと、愛の塊で、親近感と信頼感の証明なのかと。
肩書きは「バイラオール」ですが、それだけではないフラメンコ人。
今回はちょっと違います。
どういう形でステージで何を毎日ロシオと作り出してくれるのか、楽しみですね。
Photo & Text/ Mayumi Shimoyama
Copyright (C)2023 GARLOCHÍ All Rights Reserved.
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ロシオ・モリーナ来日公演en GARLOCHÍ
【ご予約】
WEB:
https://t.livepocket.jp/t/rociomolina
Email:
garlochilive@gmail.com
【出演期間】
2023年12月1日(金)〜12月10日(日)
【出演者】
Baile: Rocío Molina
Guitarra: Yerai Cortés
Cante: Pepe de Pura
Compás y baile: José Manuel “El Oruco”
【場所】
Show レストランGARLOCHÍ
東京都新宿区新宿3-15-17 伊勢丹会館6F
主催／株式会社バモス
後援／スペイン大使館・インスティトゥト・セルバンテス東京・一般社団法人日本フラメンコ協会・公益財団法人スペイン舞踊振興MARUWA財団
協力／Showレストラン「ガルロチ」・「ソニアジョーンズ 」Sonia Johnes
