【セビージャ通信】GARLOCHÍ Edition 4/21〜公演予定の“ラ・モネタ&アベル・アラーナグループのアーティスト紹介、第二弾です! アベル・アラー…

【セビージャ通信】GARLOCHÍ Edition 4/21〜公演予定の“ラ・モネタ&アベル・アラーナグループのアーティスト紹介、第二弾です! アベル・アラー…


【セビージャ通信】GARLOCHÍ Edition
4/21〜公演予定の“ラ・モネタ&アベル・アラーナグループのアーティスト紹介、第二弾です!

アベル・アラーナ。今回の秘密兵器的存在のバイラオールです。
スペイン語表記だと Abel Harana ですが、スペイン語はHを発音しないので、アラーナです。Hotelと書いてオテルと読むように。

で、今回のモネタと組む男性の踊り手アベルを知らない日本人が多いようなので、
本当はこのまま黙っておいて、ガルロチに観に行った人が感動の興奮で(鼻血出して)帰ってくるというサプライズを残しておきたいような気が、個人的にはしていたのですが、
アーチストを紹介する必要があるので、この記述を読んでくださったかたとのご縁ということで、少し書いてしまおうかと思います。

実は、、、これからこのアベルの時代では?と思われる、今の日本のフラメンコが求める、なかなか日本人には行き着けないレベルの、愛臭く幸せでかつ激しく楽しい、精神的に挫けてる人を立ち直させるような人生にパワーを注ぐ薬のようなフラメンコ。コンパス感がオシャレで高度。

土地柄が影響して、これがもうすごいのなんのって。日本が今までアベルを知らなかった、、、が、もう知っちゃった、なので人気爆発するでしょう、、、というのが予測されます。
ブレリアやタンゴになったら、その前に踊っていた技術高い歌ぶり部分はなんだったのか???と忘れてしまうくらい、観てる人の血を逆流させる程の興奮状態に持って行くバイレ。あ、これ絶対日本人の踊り手さん頂きだな!というオシャレな振りもたくさん。

そしてこの踊り手アベルがバックに座って、相方の踊りのパルマについた時、これがもう、アベルを見ちゃってダメだ〜という感じで、彼は椅子に半分座りながら半分踊ってます。
パルマもところどころ、可愛くて、耳の高さあたりでパチパチやってたり、
愛あるハレオに「ピパピパ」言いながらリズム取ってたり。

アベルは歌い手やギターリストたちの個人のリサイタルに踊りのゲストとして呼ばれることが誰よりも多い踊り手で、優れたコンパス感と、色々なジャンルの音楽を操る万能さで、即興の音楽に自由に対応できる技術高い踊り手です。

それがステージで踊り手として100%動くとどうなるか。
今までにこんな粋でナイスなアルテの踊り手、他に居たかなあ?と考えるほど。
でもそれを引き出せるのは、そのステージの環境というのがあるので、今回彼と一緒にステージに立つメンバーは、アベルが思いっきり動くには最高の環境を作る仲間たちです。

アベルはサンルーカル・デ・バラメダという、ヘレスの隣の海の街出身です。カディスの隣の小さな海の村。コロンブスやマゼランが船を出した大河グアダルキビールの注ぐ海。この周りはアルバリサという石灰分の多い白い土の畑で、シェリーやマンサニージャのお酒を作る葡萄畑だらけ。

アベルの父親はここの大きな葡萄畑の地主で、今のような誰もが車を持つ時代ではなかった昔、葡萄の収穫や、畑仕事に従事する際、作業人が泊まり込みで皆が集まってくるので、夜な夜な行われるフィエスタを目の当たりに育って来たアベル。カンテが好きな父親から、
マラゲーニャ、グラナイーナ、タラント、カルタへネーラなど、自由にたっぷり歌うフラメンコを十分に教わりました。

母親はアベルを5歳でセビジャーナスのクラスに登録し、今でもアベルはタブラオでセビジャーナスを踊る必要がある際にはカスタネットで、自己流の膝や腕で鳴らしてセビジャーナス以上の細かいフラメンコリズムでカスタネットとサパテアードで踊ります。

8歳で出会った、テアトロで観たアントニオ・ガデス舞踊団のバイラオール、同郷のホセ・アントニオ・ベニーテスのステージに感銘し、彼の生徒になりアカデミーに通いました。ずっとアントニオ・ガデスのスタイルに憧れて、気づけばマリア・パヘスの舞踊団の一員に。
そのステージを見に来ていたクリスティーナ・オヨスが「あの金髪の青年は誰???」と声をかけ、その後6年間、オヨス率いるアンダルシア舞踊団のメンバーで活躍していました。

コロナ禍でタブラオの仕事が無くなった際には2年間、搾りたてフルーツジュース屋さんを運営し頑張りました。
またフラメンコ界が正常化され生き返り、アベルもフラメンコに戻りました。
この明るさ、幸せオーラは何?
今までにない、カンタオールでもパルメロでもないのにこれって?!?!という、
新しい風が吹きます。
フアン・デ・ラ・マリアと組めば、強風と大雨と太陽と虹と全部一気に現れる感じでしょうか。

現在アベルはヘレス在住です。
ヘレスとカディスの2乗のアイレです。
ムシコスの要素を同等に持つバイラオール。
どうも今回のステージでも歌うという噂を聞きました。
アベル最高!!!!本当です。お楽しみに!!

Photo & Text/ Mayumi Shimoyama
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“ラ・モネタ&アベル・アラーナグループ
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